サタン

SATANさたん[/ˈseɪtən/]名詞

解説

創造主の嘆かわしい失敗の一つ。
粗布と斧で悔い改められた存在

大天使の地位を与えられながら、
サタンは多くの面で不快な存在となり、
ついには天国から追放された。

降下の途中で彼は立ち止まり、
一瞬、頭を下げて考え込み、
ついに引き返した。

「一つだけお願いしたいことがある」
彼はそう言った。

付記

申してみよ。 人間が間もなく創られようとしていると聞き及んでおります。 彼らには法律が必要でしょう。 何だと、不届き者め! お前は永遠の昔からヤツの魂を憎むべく定められた敵ではないか。 そのお前が、ヤツらの法律を作る権利を寄こせと言うのか? いえ、滅相もございません。私がお願いしたいのは、 彼らが自分自身で法律を作ることを許してやってほしい、 ということなのです。 よかろう、認めよう。

管理人コメント

ルシファー、魔。ここでは
彼が単なる悪の権化ではなく、
人間の法制度の起源に
深く関わった存在として描かれる。

「自分で法律を作る権利」とは、
神の絶対的な教義に対する
人間の自治や民主主義の萌芽を
諷刺的に示唆している。

ビアスの時代、特にアメリカでは、
既存の徳や政治権威に対する
懐疑的な視点が強かった。

この悪魔の要求は、
人間が自ら作った法律によって、
結局は自らを縛り、
地上の混乱を招くという
予言を込めている。
神に憎まれた人類の敵が、
人類自由を要求するという逆説だ。

Original

One of the Creator's lamentable mistakes, repented in sashcloth and axes. Being instated as an archangel, Satan made himself multifariously objectionable and was finally expelled from Heaven. Halfway in his descent he paused, bent his head in thought a moment and at last went back. "There is one favor that I should like to ask," said he.

Additional notes

Name it. Man, I understand, is about to be created. He will need laws. What, wretch! you his appointed adversary, charged from the dawn of eternity with hatred of his soul—you ask for the right to make his laws? Pardon; what I have to ask is that he be permitted to make them himself. It was so ordered.