恩知らず

INGRATEおんしらず[/ˈɪnɡreɪt/]名詞

解説

他人から恩恵を受ける者、
または慈の対象となる者。

付記

「人間はみな恩知らずだ」と、皮肉屋はあざけった。 「いや」と、善良な慈善家は答えた。 「私はある日、一人の男に大きな奉仕をした。 その男は以来、私に報復として呪いの言葉を 吐いたことも、誹謗中傷したことも 一度もないのだ。」 「ほう!」と皮肉屋は叫んだ。 「すぐにその男のところへ案内してくれ。 私は畏敬の念に打たれており、 ぜひ彼の祝福を受けたい。」 「それはお気の毒なことです。 彼はあなたを祝福することはできません。 なぜなら、申し上げにくいのですが、 この男は口がきけないのです。」 ―― アリエル・セルプ

管理人コメント

恩知らずINGRATE)の項を理解するには、
当時のアメリカ社会が持つ
や表向きの親切に対する
ビアスの厳しい視点を
踏まえる必要がある。

この定義の眼目は、
真に恩知らずでない人間
がきけない」者だけだ、
という強烈な皮にある。

恩恵を受けた者は、
必ずどこかでその恩人呪うか、
不満を述べるものだ。
それが人間の本性だと
ビアスは断言する。

したがって、
誰もが恩知らずであるなら、
恩知らずという言葉自体、
意味をなさない。
彼は人間意そのものを
信じていなかった。

Original

One who receives a benefit from another, or is otherwise an object of charity.

Additional notes

All men are ingrates, sneered the cynic. "Nay," The good philanthropist replied; I did great service to a man one day Who never since has cursed me to repay, Nor vilified. Ho! cried the cynic, "lead me to him straight— With veneration I am overcome, And fain would have his blessing." "Sad your fate— He cannot bless you, for I grieve to state This man is dumb." Ariel Selp