政治家

POLITICIANせいじか[/pəˈlɪtɪʃən/]名詞

解説

組織社会という壮麗な建造物が築かれる、
その根本的な泥濘に棲む鰻。

もがくとき、己の尾の揺れを
その大建築の動揺と勘違いする。

政治家(Statesman)と比べると、
生きているという不利を負う。

付記

無し。

管理人コメント

ここでいう「政治家」は、
短期的な利益や保身のために
行動する者を指している。

彼らの基盤である「泥濘」とは、
社会の矛盾や、
民衆の無知や欲望といった
不安定な要素だ。

彼らはその泥の中で
もがく(活動する)ことで、
さも社会全体が動いていると
錯覚しがちだ。

一方で、彼と対比される
「ステーツマン(Statesman)」は、
より長期的な視点や
の大義に生きる理想的な存在

ビアスが生きた時代、
アメリカでは政界の腐敗や
縁故主義が横行していた。
この定義は、そうした
現実政治家たちへの
痛烈な皮にほかならない。

日本で言えば、
選挙のたびに現れる
公約倒れの人物や、
欲に走る議員を
想像すれば理解しやすいだろう。
「生きている」という不利は、
つまり、現実の欲にまみれた
生身の人間である、という冷笑だ。

Original

An eel in the fundamental mud upon which the superstructure of organized society is reared. When he wriggles he mistakes the agitation of his tail for the trembling of the edifice. As compared with the statesman, he suffers the disadvantage of being alive.

Additional notes

none