宗教
RELIGION(しゅうきょう)[/rɪˈlɪdʒən/]名詞
解説
希望と恐怖の娘であり、無知に対して不可知の性質を説明するもの。
付記
「お前の信仰は何か?」とランス大司教が問うた。 「ご容赦を、モンセニョール、私はそれを恥じております。」とロシュブリアンは答えた。 「ならば、無神論者になればよいではないか?」 「不可能です!無神論であることも恥ずべきことですから。」 「ならば、ムッシュー、あなたはプロテスタントに加わるべきでしょう。」
管理人コメント
〈宗教=希望と恐怖がつくる“よく分からないものの説明装置”〉
希望と恐怖の娘の解説
過去、Mother~、Lady~などと母性・受容・保護・豊穣=女性神話の記号に寄せた擬人化をするノリがあった。
(日本でも珍しくない「母国」「母なる海」等)
キリスト教の教会もまた、「キリストの花嫁」と呼ばれていたこともあり、
わざわざ「子」ではなく「娘」という女性の擬人化で表現という含意があるのではないかと解釈している。
時代背景:
19世紀末〜20世紀初頭の欧米。進化論と自由思想の浸透で信仰/無神論の社会的立場が揺れる。
教派間の競合と政教関係の緊張を背景に、ビアスは“告白の体裁”そのものを皮肉る。
関連語リンク:
信仰/不信仰/伝道者
希望と恐怖の娘の解説
過去、Mother~、Lady~などと母性・受容・保護・豊穣=女性神話の記号に寄せた擬人化をするノリがあった。
(日本でも珍しくない「母国」「母なる海」等)
キリスト教の教会もまた、「キリストの花嫁」と呼ばれていたこともあり、
わざわざ「子」ではなく「娘」という女性の擬人化で表現という含意があるのではないかと解釈している。
時代背景:
19世紀末〜20世紀初頭の欧米。進化論と自由思想の浸透で信仰/無神論の社会的立場が揺れる。
教派間の競合と政教関係の緊張を背景に、ビアスは“告白の体裁”そのものを皮肉る。
関連語リンク:
信仰/不信仰/伝道者
Original
A daughter of Hope and Fear, explaining to Ignorance the nature of the Unknowable.
Additional notes
What is your religion my son? inquired the Archbishop of Rheims. Pardon, monseigneur, replied Rochebriant; "I am ashamed of it." Then why do you not become an atheist? Impossible! I should be ashamed of atheism. In that case, monsieur, you should join the Protestants.