解放

EMANCIPATIONかいほう[/ɪˌmænsəˈpeɪʃən/]名詞

解説

奴隷が他者の専制から、
自分自身の専制へと変わる。

付記

彼は奴隷であった。 言いつけられれば、彼は行き来した。 彼の鉄の首輪は骨まで食い込んだ。 それから「自由」は彼の所有者の名前を消し去り、 留め金を締め直し、 そこへ自分の名前を刻み込んだ。 ―― G.J.

管理人コメント

解放とは、所有者の専制から
自分自身の専制への変化である。

この定義が書かれた当時のアメリカは
南北戦争後の奴隷解放宣言を経て、
形式的な自由は与えられたが、
元奴隷たちの多くは経済的な自立を得られず、
新たな束縛の中で生きた。

自由の名の下に、
支配の主体が変わっただけで、
本質的な状況は変わっていない。
ビアスの視点は、
この見せかけの「解放」が持つ
現実を抉り出す。

Original

A bondman's change from the tyranny of another to the despotism of himself.

Additional notes

He was a slave: at word he went and came; His iron collar cut him to the bone. Then Liberty erased his owner's name, Tightened the rivets and inscribed his own. G.J.